「椎間板の役割」

院長ブログ

皆様、こんにちは

昔に比べると、健康番組が増えた気がする
今日この頃

椎間板ヘルニア
という言葉を一度は耳にしたことが
あると思います

では椎間板とは、何か?

分かりやすく言うと

背骨の骨と骨の間で、脊柱の動きを支える
役割をはたすものです

椎間板は中心にある『髄核』とそれを取り囲む
外層の『線維輪』からなります

この『線維輪』
コラーゲン(膠原)線維からなり、互い違いに
走行することで

体の様々な運動に抗する働きがあります

体を右に捻った場合には
右側のコラーゲン線維が緊張し、反対側が緩む
といった感じです

ゼリー状の『髄核』
椎体の曲がる方向の反対側に移動することで
椎間板内の圧を調整します

『髄核』が真ん中にあると仮定して

腰を曲げることで『髄核』は後ろに移動し
腰を伸ばすことで『髄核』は前方に移動する
といった具合です

椎間板にかかる負荷は姿勢によっても変化します

立っている状態が(100%)とするならば
立って体を前傾させると(150%)になります

座っている状態が(140%)とするならば
座って体を前傾させると(185%)になります

このことからも

普段座って仕事をされる方に、いかに負担が
かかっているかが
お分かりいただけるかと思います

『除草作業』や
今からの季節の『除雪作業』には、特に注意して
いただきたいと思います

なぜならこれらの動きには、回旋という
捻りの動きが加わるからです

椎間板の弱点は、回旋に抗する力が弱いことです

これは、体の曲げ伸ばしに対する層板に比べ
体の捻りに対する層板が少ない
ことに起因します

ついでに言うと

椎骨と椎間板の厚さの割合にも違いがあり

頸椎が(7分の2)
胸椎が(6分の1)
腰椎が(4分の1)

と、頸椎の可動性が最も高く、胸椎の可動性が
最も低いことがわかると思います

たまに

頸と腰のヘルニアがあって、胸椎のヘルニアが
ないのはなぜですか?

と聞かれることがありますが、これは上記の
理由から説明できると思います

頸の【椎間板ヘルニア】は30~50代
腰の【椎間板ヘルニア】は20~40代
に多くみられます

【椎間板ヘルニア】は痺れや、痛みが続きやすく
症状のひどい場合は手術の適応になります

・座り仕事が長い方は
長時間座らずにこまめに立ち上がる

・中腰で腰を捻る作業などは
長時間やらずに、短時間やっては休む

出来る範囲で、やってみて下さい
予防にもつながると思います!

タイトルとURLをコピーしました