外脛骨とは舟状骨の内側にある過剰骨です。
過剰骨
過剰骨とは正常な骨の横に別な骨ができることで、生まれつきや外傷により見られます。普通にはない余分な骨で、痛みがなければあまり気にすることもありません。
外脛骨は後脛骨筋の腱内にあります。足の縦アーチに負担がかかることで舟状骨との異常な可動性が生じ、内くるぶしの前下方に、脹れ、熱感を伴う痛みがでます。
激しい運動や捻挫により、内くるぶしの前下方に痛みを生じる場合は、外脛骨障害を疑います。
足の縦アーチが崩れる、偏平足との兼ね合いも考える必要があります。
思春期の女性に多く、１５％位の割合でみられます。無症状の場合も多く、骨の成長が停止する時期に自然緩解します。
外脛骨は位置により、３種類に分類されます。
| １型 | 外脛骨と舟状骨が離れている |
| ２型 | 外脛骨と舟状骨が近い |
| ３型 | 外脛骨と舟状骨が癒合している |
○外脛骨障害の治療
痛みが少ない場合は、安静にして湿布や消炎鎮痛剤で様子をみます。足のアーチの崩れが原因ですので、縦アーチをインソールで補強して後脛骨筋の緊張の緩和につなげます。
先ほども申しましたが、外脛骨障害は骨の成長が止まる時期に痛みも緩和します。無理をせず経過を見守りましょう。