脳の老化を防ぐには・認知症の予防

➤脳の老化とは何を指すかご存知でしょうか?

一般的には脳の老化とは、感情や意欲をコントロールする前頭葉が委縮する状態をいいます。

側頭葉(言語を理解する)や頭頂葉(計算能力など)は、高齢になっても委縮しにくいのですが前頭葉は40代~50代で神経細胞の減少が見られます。神経細胞は生まれた時が最も多く、年齢を重ねるにつれ減少します。

脳の体積も10代から20代にかけて最も大きくなりますが、その後はゆっくり小さくなっていきます。つまり、脳の神経細胞・体積の減少により前頭葉が委縮することが脳の老化につながるのです。

☆子供はなぜ好奇心が強いのか

子供ってなんでも気になることは、「これ何?」って質問してきますよね。これは側頭葉や頭頂葉が発達していない分、前頭葉が活性化し、何でも興味を持つからです。

それが子供の成長につながりますので、お子さんが何回も同じことを質問してきても、優しく答えてあげてください。

大人になり側頭葉や頭頂葉の機能が高くなると、同じ生活の繰り返しで前頭葉の機能をあまり使わなくなります。結果、何をするにも意欲が低下し、気持ちや見た目の若々しさが失われるのです。

●最近「カッ」となっていませんか?

若いころは穏やかだったのに年齢を重ねると共に、「カッ」となりやすくなった方も前頭葉の機能が低下しているサインなので気をつけましょう。特に自分と異なる意見に対し、「カッ」となったりイライラが収まらない方も注意が必要です。

○前頭葉を老化させないために出来ること

リハビリの現場で、よく「もう年だから」と言われる方、すごく多いです…。老化には食い止めることが出来ない老化もありますが、食い止めることが出来る老化もあります。

毎日の生活でもできることは沢山あります。身だしなみに気を使う、料理のレパートリーを増やす、絵画を見に行く、いつもと違う道を歩くなど自分のできる範囲でいいので新しい刺激を脳に与えてあげましょう!

➻自分の思い、感情を外に出してみよう

自分はインドア派だから外に出たくないなー。という方もおられると思います。そんな方は、日記をつけてみたり、今日あった出来事を話してみて下さい。

人は物を覚え記憶するとき、側頭葉、後頭葉がその役割を担い、インプット機能が働きます。その情報を外に出すことをアウトプット機能といい、脳の機能を高めるには情報を内にためておくだけなく、その情報を外に出すことが必要です。そうすることで、脳は活性化します。

何事も積み重ねが大事です。まずは簡単にできることから始め、前頭葉を活性化させていきましょう!



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