皆様、こんにちは
冬になり寒くなってきますと
「顎が痛い!」と
来院される方がおられます
余り接骨院とは関係なさそうな気もしますが…
顎の痛みには
『体の歪み』を直すことも必要です
顎関節症の【原因】としては
片方で噛み動作を続けることによりおこる
『偏咀嚼』があります
片方で噛み続けることで
片側の咀嚼筋(側頭筋、咬筋、外・内側翼突筋)
が緊張します
その緊張が
胸鎖乳突筋
(耳の真下から、鎖骨に向かい斜めに伸びる筋肉
とイメージしてください)
に伝わり
疲労した筋肉をかばう『防衛反応』により
無意識に患側の肩が上がり
頭を患側に曲げ、かばおうとします
これが、先ほど言った『体の歪み』に
つながるのです
筋肉の緊張が長く続くことで
【交感神経】が緊張し
痛みに敏感になり痛みが慢性化します
ストレスによる『歯ぎしり』も原因になります
睡眠時の歯ぎしりは、自分では
気づきにくいものですが
人は無意識のうちに
歯を食いしばっているものです
例えば
重いものを持ち上げたり
パソコンなどのデスクワークなどです
歯ぎしりが続き、『犬歯』がすり減ると左右の
バランスを崩し顎が横にずれ
口の開閉時の途中で、口の形が歪みます
さらに奥歯がすり減り
噛み合わせが悪くなることで
頭痛・難聴・耳鳴りを引き起こす
【コステン症候群】にも注意が必要です
そもそも口がどの程度開けばいいのか?
目安としては、人差し指と中指の2本
が入るくらいだと思います
この時に
「パキッ」「カクッ」と弾けるような
【クリック音】がする方は関節円板の転位や変性に
注意が必要です
「ギシギシ」「ミシミシ」と、ピンポン玉を
潰すような【クレピタス音】がする方は
関節軟骨の破壊、変形、肥大に注意が必要です
【治療】としては
①温熱療法
濡れたタオルを電子レンジに入れ温め
症状のある顎にあてる
②マッサージ
手の指を、咬筋や
側頭筋(こめかみに指をあて噛むと動く場所)
にあて
やさしく円を描くようマッサージ
③運動療法
上あごに舌をつけ、口の開け閉めを行う
(音が鳴らない位置をさがす)
口の形が歪んでないか、鏡をみてチェック!
ゆっくり行ってみて下さい
(朝・昼・晩10回ずつ)
これらを続けられても、改善されない方は
歯科や口腔外科の来院をおすすめします
特に、難聴、耳鳴り、関節リウマチの症状が
みられた方は
早期の受診を心がけていただきたいと思います