「坐骨神経痛」を引き起こすもの

院長ブログ

皆さま、こんにちは

よく、お尻や足先にかけて【しびれ】があり
来院される患者さんに

「坐骨神経痛ですか?」
と聞かれることがあります

『坐骨神経痛』とは、本来病名ではなく
お尻から、足にかけ現れる痛みの呼称です

因みに

『五十肩』も病名ではなく
正確には『肩関節周囲炎』といいます

この『坐骨神経痛』を引き起こす代表的なものに
【椎間板ヘルニア】があげられます

ヘルニアは、頚部と腰部では違いがあるものの
比較的若い年代で多くみられます

高齢になるにつれ、みられるのが
【腰部脊柱管狭窄症】です

これも、『坐骨神経痛』を引き起こします

ヘルニアと狭窄症を見わける目安としては
立位で、前後屈を行う方法があります

ヘルニアでは、腰を前屈することで
椎間板の中の【髄核】が後ろに出て神経に
さわるため

後屈すると症状が楽になります

【狭窄症】では、反対に前屈することで
脊柱管が広がり神経の圧迫が軽減されるため

前屈すると症状が楽になります

同じように、お尻や太もも、足裏などに
【しびれ】や痛みを感じる病気に

【閉塞性動脈硬化症】があります

動脈とは心臓から酸素や、栄養素を全身に運ぶ
役割をするものと考えて下さい

この動脈が、加齢に伴い弾力性を失ったり
血管が狭まることで血液循環が悪くなり

足の冷え【しびれ】などの症状がみられます

リハビリをしていますと
【腰部脊柱管狭窄症】の方がわりと多いのですが

この【狭窄症】と【閉塞性動脈硬化症】には
よく似た点があります

それは

間欠性跛行』といい

歩行中に痛みが出て、歩くことが出来なくなるが
しばらく休むと痛みがやわらぐという点です

違いをあげるならば

【狭窄症】の方は
(杖、歩行器、シルバーカー、自転車)などの
移動手段により

楽に歩くことが出来る点です

【閉塞性動脈硬化症】の場合は
移動手段による違いは、あまりみられません

血液循環の悪さにより

足の色合いの左右差がみられることがあります

その他に大事な点をあげるならば

【狭窄症】は

【神経根型】【馬尾型】【混合型】の
3タイプに分けられるのですが

【神経根型】は

左右どちらかに痛みやしびれがでるのに対し

【馬尾型】は

両足に痛みやしびれを引き起こすのが特徴で
会陰部の違和感、排尿障害、足の灼熱感が
みられます

【混合型】は

この2つの症状がみられるもので
馬尾型】【混合型】は治療が難しいので

上記の症状がみられる方は
早期に病院を受診されることをおすすめします

このように

『坐骨神経痛』を引き起こすものにも違いがあります

たかが、しびれと侮らずに後遺症が出る前に
早期に自分の状況を確認してみて下さい!

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