「なぜヒアルロン酸を注射するのか?」

院長ブログ

皆さま、こんにちは。

膝が痛い方が、整形で「ヒアルロン酸」の注射を
打ってもらったという話を聞いたことは
ないでしょうか。

「ヒアルロン酸」?と聞いて女性の化粧品を
思い浮かべる方も、多いかもしれません

そもそもなぜ「ヒアルロン酸」を注射するのか?

簡単に、膝の内部構造の説明をしますと
膝関節の中には、関節液(滑液)という
膝の潤滑油的な役割を果たす液体があります。

【関節液の役割】
①軟骨に栄養・酸素を供給し老廃物を輩出
②関節を滑らかに動かし、骨の摩擦を軽減
(関節液には粘り気があります)

この関節液の主成分が、「ヒアルロン酸」です!

変形性膝関節症の方は、
関節液中の「ヒアルロン酸」量が減少し、
粘り気がなくなることで、
関節を滑らかに動かすことが出来なくなります。

そこで、「ヒアルロン酸」を注射することで
関節の動きを滑らかにし痛みを軽減させるのです
(機械に油をさす感覚に近いかもしれません)

「ヒアルロン酸」を注射しても、
膝が良くなりませんでした、という方もいますが
「ヒアルロン酸」注射は
痛みをとることが目的ですので、

膝の構造的には、良くも悪くもなりません

「ヒアルロン酸」治療を続けて、効果がある方は
継続されていいと思いますが

効果を余り感じない方は、アプローチのかけ方を
変えていく必要があります。

自分の経験では、膝は痛くなってから
改善しようと思っても難しい部位であるため
(特に半月板は修復しない)

痛くなる前から、予防することが必要です。

【日常生活動作で気をつけること】

(正座、内股、長時間のしゃがみ姿勢)
は、膝に負担がかかりますので、
日ごろから姿勢を、気をつけてください。

運動、ストレッチも効果的な場合があります
(その他に例をあげると)

・膝が痛くて歩けない方は、プールで歩く
・運動時にはサポーターを着用する
・膝が痛ければ体幹を鍛えるなど

痛みがある方にも、出来ることは、あるはずです

今、痛みがない方も
痛みが出てから後悔しないよう、出来ることから
膝の痛みを未然に予防していきましょう!

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