皆様、こんにちは
先日、高齢のお母さんの付き添いに
娘さんが来られた時のこと
「先生の話は聞こえ、私の話は聞こえないのか」
と娘さんが冗談めかして言われました
その時は、「あはは」と笑って受け流しましたが
これは、あながち間違いではなく
年をとって難聴になると
『女性の高い声』は、聞き取りにくいのです!
50歳位までは、音域による聞こえ方の違いは
少ないですが
60歳位からは、低い音に比べ高い音だと
1.5倍以上の音量が必要だといわれます
だからこそ、高齢のお母さんには
自分の低い声は聞こえ
娘さんの高い声は聞き取りにくかったのです
自分も昔、病院でリハビリをしていて
高い声で「○○さん歩いてみましょう!」
と言ったにもかかわらず
『ポカン』とした顔で、その場から動かれず
無視されているのかと思い、イライラしたことが
ありました…
しかし○○さんは無視をされているのではなく
ただ単に、聞こえてなかっただけなんですね!
【高齢の方と話すポイント】をあげるならば
①ゆっくり話すこと
意外と人は、早口なものです…
言葉を矢継ぎ早に話すのではなく、
単語を区切って話すと、聞き取りやすくなります
②正面から相手の顔を見て話すこと
耳がきこえにくい方は、相手の口を見ています
その為、横や後ろから話しかけると
口の動きが見えないので伝わりにくいです
(補聴器が入っている方は、そちら側の耳に
直接話しかけると伝わりやすいです)
③低い声で話すこと
大きな声のほうが聞こえやすいと思いがちですが
高齢者は大きな声で話すと、怒られていると思い
恐怖を感じることもありますので
鏡で自分のお顔を、チェックしてみて下さい!
イヤホンやヘッドホンをつけ大音量で
ラジオやテレビを視聴している方もおられますが
これは、難聴を進める原因になり
頭痛やめまいを併発される方もおられるため
おすすめできません
耳が悪い方は、想像以上に
ご家族に気を使われている方が多いです
【よく見られるパターン】としては
聞き手が聞こえないときに怒って
「もういい」と話すのをやめるパターン
このような、パターンが続くと
聞こえていないのに聞こえたふりをするなど
負のジレンマが続き
双方にストレスがかかります
耳からの情報が遮断されると
周りとのコミュニケーションも減り、認知症を
併発するリスクも増えるため
ご家族の認知症の予防のためにも
【高齢の方と話すポイント】を押さえ
将来に備えていっていただきたいと思います