「リハビリを通して思うこと」

院長ブログ

皆様、こんにちは

よく老化を予防するには、筋肉をつけなさい
と言われます

ただ、リハビリをしていて思うのは
筋肉を鍛える前の段階が難しいということです

何が難しいか…

それは、年齢を重ねるにつれ落ちる
根気を保つにはどうすればいいのか…

そこで大事なのは、
『感情老化』を防ぐということです

『感情老化』とは簡単にいうと

(前頭葉)という、感情や意欲、創造性などを
司る部分の老化をいいます

リハビリ時は、
真面目に取り組まれる利用者の方が多いですが

「家でも、やってみてくださいね!」
と、お声がけすると

「面倒くさい」「一人だとやる気がしない」
「忘れる」などの意見が多くみられます
(個人差はありますが)

これも、『感情老化』によるところが大きい
と思います

加えて、
男性ホルモンの『テストステロン』
神経伝達の『セロトニン』の減少も

『感情老化』の引き金になります

『感情老化』は、早い方では40歳くらいから始まる
といわれます

こう聞くと将来お先真っ暗という感じがしますが
ご自分の意志でトレーニングをされている方は、

90歳を越えられても
しっかりされている方が多いです

こうした方の共通点として

【家族に迷惑をかけず、
自分で出来ることは自分でしたい!】

という気持ちを、お持ちの方が多いです

家族が親切で何でもやってくれる
これはこれで、いい家庭環境だと思いますが

もう一歩踏み込むならば

本人が、自分のことができるうちは
なるべく手を出さず見守ることが必要です
(出来る範囲内で)

例えば

・日常生活の動作が遅い
・食べるのが遅い、こぼす
・同じことを聞かれる
・トイレに間に合わない
など

イライラすることもあるかもしれませんが

【誰しも、年齢を重ねることで
そのようになる可能性があります!】

『感情老化』の予防には
脳に楽をさせないことが必要です

何歳になっても、新しい知識や経験を積むことで
脳に新しい刺激が伝わり(前頭葉)は活性化します

人は、やろうとしていることを失敗したり
注意されると、やる気がなくなります

老化により、
失敗することも多くなりますが
そこは温かい目で見守っていただければと
思います

症状によっては、難しいところもあるかとは
思いますが

「散歩に一緒に行こう」「料理を一品お願い」
「買い物に行こう」など

お声がけしていただき
ご家族が出来ることから始めてみて下さい

そこから先は

リハビリ等、施術を行うものの頑張りどころだと
思いますので
より一層、精進して参りたいと思います!

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