「痛いときは、冷やすか温めるか?」

院長ブログ

皆さま、こんにちは。
患者さんから、「痛いときは、冷やすか温めるか?」どちらがいいですかという質問を、
よく受けます。

捻挫や、ぎっくり腰などの急性期(発症から2~3日)は、冷やすべきです。

急性期は、局所に負荷がかかり炎症反応を起こしているため、血流量が増加し
腫脹(腫れ)、発熱、疼痛がみられます。

この時に、お風呂に入ったり、お酒を飲んで血流をよくすると、血流量が増加し炎症反応を
助長してしまいますので、
急性期は、お風呂やお酒などは控えられたほうがいいと思います。

急性期は、冷やして血管を収縮させることで内出血や腫れを抑制し、痛みの原因物質の生成を
抑える必要があります。

冷やす方法としては、アイシングが一番です。

よく、湿布でいいですか?と聞かれますが、湿布には消炎鎮痛作用があり疼痛を緩和する作用が
ありますが、冷やしたり、温める作用が含まれていないため、アイスパックに氷と水を入れて
アイシングされることをおススメします。

アイシングされた後に、湿布を貼られるのはいいと思います。

慢性期は、炎症が起こっていないですが、痛めた局所が疲労し機能不全に陥り、筋肉が硬くなり
血流が阻害され、酸素と栄養が行き届かないことで重だるい痛みがあると思いますので
この場合は温められて下さい。

温めて、血流を改善させることで痛んだ局所に十分に栄養が届くことになります。

この時に、温湿布はどうですか?と、いう質問もありますが
温湿布はトウガラシエキスの
カプサイシンが含まれていて、筋肉の温度変化がありそうな気もしますが、血流の滞りを改善
させる程の効果がみられないため、入浴などをおススメします。

なお、冷湿布のヒヤッとしたした効果もメントールによるもので、温度変化は
あまりないものと思います。

よく野球の投手が登板後に、腕にギブスをしているのを見かけますが、あれはアイシングをして
固定をすることで、疲労の回復を早め、痛み、腫れなどの症状の緩和を目的としています。

それだけ、早期のアイシングが重要だということです!

急性期の処置が症状の経過に、影響をあたえるため最初の処置を大事にしてみて下さい!

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