腰椎終板炎

朝、起きがけの痛みが強く、日中になると痛みが軽減することはないですか。このような症状がみられる方は、腰椎終板炎かもしれません。

終板とは椎体と椎間板の接する部位で、この終板に炎症が起こり痛みが生じる症状を腰椎終板炎と言います。鑑別診断が難しい症状ですが、腰が抜けるような感じや、不安定感があります。40~50代の方で下肢のしびれがなく、腰を曲げたときに痛みがある方は注意しましょう。

〇治療

まずは痛みを避ける動作、姿勢を見直すことが必要です。その中で、痛みが強い場合は、非ステロイド性消炎鎮痛剤で炎症を抑えます。それでも痛みが取れない場合は、椎間板の内部に麻酔を打つ椎間板内ブロック注射を行います。

〇運動療法

体幹を安定させるために、腹横筋を鍛えましょう。

腹横筋はお腹をぐるっと取り巻き、体幹を安定させるコルセットのような役割を果たす筋肉です。息を吐いてお腹が凹むことで収縮する筋肉ですので、下記のトレーニングを行っていきましょう。

①両足を腰幅に開き、膝を曲げお腹に手を置きます。

②鼻から息を吸い、お腹を膨らませます。

③口から息を5秒間吐きながら、へそをお腹に引きこむように凹ませていきます。

寝る前に行うことで、副交感神経が刺激されリラックスする効果もあります。①~③まで1セットで、3セット程毎日行っていきましょう。

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