一度ではない夜中、明け方の激痛、痛風かも

痛風が起きやすい時間をご存じですか?

痛風は夜中、明け方に起こることが多いです。理由として、睡眠中は血流が穏やかで、体の体温が下がることで尿酸が結晶化しやすいからです。
筋トレなどの激しい運動をした日や、睡眠不足の日も起こりやすいので、注意しましょう。

それでは痛風の原因についてみていきましょう。

痛風の原因はいろいろありますが、高プリン体のとりすぎ、体温の低下による尿酸の結晶化、激しい運動、水分不足、過労、ストレスが上げられます。ここで注目したいのが、プリン体です。

プリン体の7~8割は日常的に体内で作られます。驚くことに、食事で影響するプリン体は全体の2割ほどで1日400㎎以下に抑える必要があります。

プリン体は細胞の核に存在し、細かい細胞が濃縮される部位に多いです。ですので卵などは、一見プリン体が多そうですが1個につき、1プリン体ですので安心して召し上がってください。

痛風の男女比は9:1

男性にだけ見られるイメージの強い、痛風ですが実は女性にも痛風は見られます。女性はエストロゲンなどの女性ホルモンが尿酸の排泄を促してくれるので、男性にくらべ痛風が少ないのです。しかし閉経後、女性ホルモンが減少し尿酸の排泄が少なくなるので注意が必要です。

健康な人の体内では1日に約700mlの尿酸が作られます。尿酸は、尿や便、汗などで外に排泄されますので、作られる尿酸の量と排泄される量が同じであればいいわけです。しかし、日本人は、尿酸を排泄する量が低下する尿酸排泄低下型の人が半数を占めるので、こまめな水分摂取や、軽い運動が必要になるわけです。

痛風で痛みが生じる理由

尿酸は血液以外に関節の周りの関節液にも溶けており、体内の尿酸が増え、濃度が6.7㎎/㎗を超えるとナトリウムと結びつき尿酸塩結晶ができます。軟骨の表面や関節包に付着した結晶が、激しい運動や水分不足が引き金になり剥がれ落ち関節液の中に入り込みます。

すると、それを異物だと認識した白血球が攻撃を加え排除しようとするわけです。これが、痛風発作という痛みの原因になります。なお、痛風は下肢に90%みられ、上肢は10%ほどです。中でも、親指の付け根に70%ほど見られます。

痛風位の対処法

痛みのある場合は炎症反応が起きていますので、まずは冷やすことを優先しましょう。余裕があれば、患部を心臓より高くして安静にしてアイシングを行います。通常の痛風では、痛む場所は1か所ですので難しくはないでしょう。

この時、間違ってもマッサージしたり、温めたりしてはいけません

血流が良くなることで、炎症反応が悪化します。当然、入浴や飲酒もNGです。気を付けなければいけないのは、痛み止めです。市販のロキソニンは大丈夫ですが、アスピリンなどサリチル酸を含む鎮痛剤はNGですので、自分で判断しないようにしましょう。

痛みの発作は、24時間続き7日~10程で治まります。前兆として、足指の付け根がムズムズ、ピリピリしたら注意してください。大事なことは、食事、アルコールの摂取を見直し適度な運動を行いストレスをためないことです。

痛風と判断が間違えやすいもの

痛風に症状が似たもので、偽痛風があります。突然激痛に見舞われる点では似ていますが、偽痛風は痛みが出る場所が主に膝関節です。男女比もなく、65歳以上にみられます。心配な方は、関節液を抜いて調べるとよいでしょう。

痛風では、尿酸塩結晶がみられますが、偽痛風ではピロリン酸カルシウムの結晶が膝の関節液に溜まりますので、気になる方は調べてみてください。

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