変形性足関節症

変形性足関節症では、加齢に伴い脛骨と距骨の間にある軟骨がすり減り、骨と骨が接触することで関節が変形し痛みを起こします。

一般的に関節の柔らかい女性に多く見られ、年齢と共に増加する傾向にあります。過去に足首の捻挫を経験されている方は、日常生活の座り姿勢にも注意が必要です。

□変形性足関節の症状の変化

起床時、歩き初めに足首の内側が痛み、しばらく歩いていると痛みが和らぎますが、また歩き始めると痛みが出ます。

さらに進行すると、安静時にも痛み日常生活に不自由さを感じ、夕方に足首の腫れが出やすいのも特徴です。

◆変形性足関節症の進行度

第1期関節の軟骨があり、隙間もあるが、関節の縁に骨棘とよばれるトゲが見られる
第2期関節の内側から軟骨がすり減り、関節の隙間が狭くなる
第3期関節の内側の軟骨がなくなり、骨どうしが接触することで動くとゴトゴト雑音がする
第4期関節全体の軟骨がなくなり、骨どうしが全体的に接触する

◇変形性足関節症の治療

<初期>
安静にし、足関節の炎症を抑えるためアイシング、湿布、消炎鎮痛剤で様子をみます。

<生活改善>
変形が軽い第1~2期では、足首を固定するサポーターや足のアーチの外側を高くしたインソールで、足関節の内側へかかる負担を分散させます。この間、それ以上変形が進まないよう、ふくらはぎの筋肉を鍛え緩んだ靱帯を強化することが足首の安定につながります。

<後期>
第3~4期で痛みが強い方は手術を検討します。



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