足には内側の縦アーチ、外側の縦アーチ、横アーチがあります。
内側の縦アーチ |
親指の付け根とかかとを結ぶアーチ |
外側の縦アーチ |
小指の付け根とかかとを結ぶアーチ |
横アーチ |
親指と小指の付け根を結ぶアーチ |
より詳しく言うと、足アーチは2種類の構造で成り立ちます。それは三角アーチと半円アーチです。最初に下図の左の足をごらん下さい。
三角アーチはかかと、足趾の付け根、足の甲を結んでつくる三角のアーチです。実際に上図左のように、くるぶしが正面を向く面から見てみましょう。
このアーチは手前から奥行方向、つまりは親指から小指の幅まであるアーチです。三角アーチの底面には足底腱膜があります。
今度は上図の右の足に着目して下さい。今度は足を正面から見た絵です。親指から小指を結ぶ三角形の斜辺で半円アーチが作られます。
半円アーチで思い浮かべる建造物としては橋があります。橋では、中心の石がキーストーンになり上から垂直方向に力がかかるほど力が両側へ分散され、石は強固に密着します。
足の指は五本ですので中指がキーストーンとなりそうですが、足では人差し指がアーチの頂点で重心を支えるキーストーンになります。
人差し指に重心がある不安定な構造故に、足のアーチは崩れやすいのです。
ふだん意識することはありませんが、足のくるぶしから下では片足28個の骨が靱帯や腱により繋ぎ止められています。
足は骨のパーツを多くすることで機能性を高め、二つのアーチが互いにバランスをとることで地面からの力を吸収し、足を強く蹴り返し歩くことができるのです。