低周波を行うとき、電気は強ければいいのかと質問をよく受けます。結論から言いますと、低周波の感じ方には個人差がありますが、強ければいいとは言えないというのが本音になります。
低周波の目的

まず低周波の目的として、痛みを起こす筋肉の緊張を緩和し、神経の働きを抑制する目的があります。これにより腰痛、肩こり、神経痛などに効果が期待できます。
低周波の強度
強度として、強すぎる刺激はかえってもみ返しによる痛み、筋疲労をもたらす可能性がありますので、患者さんが心地よい強さで行います。

低周波の時間

時間も長ければいいわけでなく、使用感が長くなることで皮膚にも負担がかかり赤くなったり、かぶれる原因にもなります。長く行うことで、筋肉の疲労をもたらすことにもなりかねません。だいたい15分くらいが目安になるのではないでしょうか。
補足
年齢によっても感度に違いがみられます。一般的に高齢になると皮膚の感覚が鈍くなり、同じ刺激でも若い人より、感じ方が鈍くなる傾向があります。これは筋肉量の変化にも関係します。筋肉は約70パーセントの水分を含みます。ですので当然、筋肉量が減少することで、刺激される筋肉の収縮も弱くなるのです。