腰痛

ホームページの腰痛
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○このような症状でお悩みの方は

  • 立ったり座ったりがつらい
  • お尻や足にしびれや違和感
  • 長い時間歩けない
  • 慢性的に腰に違和感がある
腰痛男

◇腰の構造

腰痛の背骨

腰には第1〜5まで5つの椎骨があり、体のかなめとして体重を支えています。
上半身を曲げたり伸ばしたり出来るのも腰椎のおかげです。腰椎は下に行くに連れ、受け止める重量が増え運動量が大きくなります。

第5腰椎が最も負荷が大きく、次いで第4腰椎です。ですのでヘルニアも第4,5腰椎でよく見られます。

第1腰椎の辺りで枝分かれする細い神経の束を馬尾といいます。馬尾から伸びた神経が下半身の知覚と運動を支配します。太ももの前面を通る大腿神経と裏面を通る坐骨神経もこの馬尾から伸びています。

このため腰に負担がかかると、神経が圧迫されて腰だけでなくお尻や脚にも痛みやしびれが生じるのです。

△腰痛を引き起こすリスク因子

ねこ背・前かがみ・そり腰は背中のS字カーブが崩れ、腰に掛かる負担が増加します

長時間の座りっぱなし立ちっぱなしは、筋肉が緊張し痛みが生じます

運動不足や肥満により筋肉が衰えると正しい姿勢が保てず、腰痛の原因になります

○腰痛のタイプ

腰痛には以下のようなタイプがあります。ここでは特に急性腰痛について紹介します。

  • 急性腰痛
  • 亜急性腰痛
  • 慢性腰痛
①急性腰痛

急性腰痛とは突然痛みが生じ、痛みが持続する期間が4週間未満のものを言います。ギックリ腰(正式には急性腰痛症といいます)も急性腰痛に分類されます。

ぎっくり腰は、重いものを持つからなりやすいわけではありません。くしゃみをしたり、椅子から立ち上がる、落ちたものを拾うなどほんの些細な動作がきっかけになります。

自分の今までの経験では、腰を曲げる(屈曲)動作と腰をねじる(回旋)の動作が同時に行われた場合に見られることが多いです。例をあげるなら、腰を曲げ雪をスコップですくい放り投げるイメージです。

●症状

腰部の熱感(熱っぽい感じ)、腰の曲げ伸ばし時の痛み、患部を押したときの圧痛が見られ、ふとした瞬間に腰に鋭い痛みが走り、症状のひどい方は寝返りや体を動かすことができない方もおられます。

◇治療

安静にして、炎症反応を抑えるようアイシングを行います。1週間程度で症状が和らぐ場合は、予後が良好ですので再発防止のため無理のない範囲から体を動かし、運動療法を行います。

この段階では、痛いからと言って安静にするのではなく、普段通りの生活をするよう心がけましょう。ただし、体に大きく負荷のかかる作業は禁物です。

リハビリを指導していて思うのですが、特に高齢の方は筋力の衰えが早いので、生活を維持するためには、早めに対応をしていく必要があります。

痛みが2週間たっても収まらず悪化している方は、原因を詳しく確かめる必要があります。検査を行いましょう。1週間で収まる場合は、一時的な炎症によるものなので検査を行う必要はないと思います。

以下は亜急性腰痛と慢性腰痛の説明になります。

➁亜急性腰痛

亜急性腰痛とは、痛みが4週以上、3か月未満のものを言います。

③慢性腰痛

慢性腰痛とは、3か月以上腰の痛みが続くものを言います。治療を行っていても改善しない場合は、医療機関を受診して検査を受け痛みの原因を確かめましょう。

まれに腰痛の原因が悪性腫瘍(がん)や感染症の場合もあります。検査を受けられておらず痛みに悩まれている方は、早めの受信をおすすめします。

検査の結果が問題なくても、症状が一向に良くならない方もおられます。腰痛には様々な症状・原因がございますので、次の項目に当てはまるものがないか参考にしてみて下さい。

❒腰痛の原因

①加齢・変性

日常的に腰に負担がかかることで、腰周辺の組織が変性(性質が変化する)し、形状が変化することで腰痛を引き起こします。

➁腫瘍・細菌

脊椎に腫瘍ができ骨が破壊され、神経が圧迫されることで痛みやしびれが生じます。細菌感染により強い炎症を起こします。急性の場合は高熱に見まわれ腰の激痛を起こし、慢性の場合は微熱や鈍い痛みが現れます。

尚、腫瘍による痛みは夜間から明け方にかけ痛みが強くなる傾向があります。

③腰痛以外の内臓に原因があるもの

女性では子宮内膜症、子宮筋腫により腰痛が見られます。月経前症候群(PMS)では、生理前に現れる心の不調により腰痛を起こすことがあります。

腰から背中にかけて強い痛みが見られる場合は、膵炎、胃潰瘍、胆石などを疑います。鈍い痛みを感じる場合は、虫垂炎、慢性胃炎を疑います。

突然、背中、わき腹、下腹部に脂汗がでてくるくらいの激痛に襲われる場合は、尿路結石を疑います。

④血管の損傷

あまり多くは見られないかもしれませんが、動脈瘤(血管の壁が薄くもろくなり、動脈が膨らみ破裂する危険性がある)により腰痛を生じる場合もありますので注意しましょう。

⑤精神的なもの

うつ病などの精神疾患や、心の不調が体の症状となって表れる心身症などでも腰痛が見られることがあります。この場合、ストレスの原因がどこにあるのか判断するため心療内科や精神科の助けをかりる必要があります。

このように腰痛の原因は多岐にわたるため、ひとり一人の問診を大切に行うことが大事なのです。




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