大殿筋の役割は、体の安定性を高め、立つ、歩く、走る手助けをすることです。大殿筋はお尻の表層にあり、図で見ても分かるように大きな面積を占めます。
大殿筋という、人の筋肉の中でも最大の筋力を発揮する筋肉の力の低下は、日常生活に支障をきたします。
◇自宅でできる大殿筋のトレーニング
鍛えたい方の脚をまっすぐ後方にゆっくり3秒数えながら伸ばし、伸ばし終えたら、ゆっくり元に戻します。
体が安定しない方は、イスにつかまり行います。10回×3を目指しましょう。余裕があれば、図のようなバンドを使用し負荷を上げることもおすすめです。
なお、同じ動作を膝を曲げ行うことで、ハムストリングス(太ももの裏側)に刺激が入ります。余裕があれば行ってみてください。。
注意点は、直立姿勢で骨盤を固定し行うことです。股関節の後方への可動域は15度ほどですので思ったより動かせないものです。
ときおり、体を前に倒し、背中をそらして目いっぱい脚を後ろに上げる方がいらっしゃいます。一見効果がありそうですが、実際は骨盤が動くことで負荷が逃げてしまい、大殿筋への効果はあまり期待できません。
腰にも悪影響ですのでリハビリ目的ではおすすめしません。負荷がかかっているか分かりにくいかたは、自分の手をお尻にあて動作を行いましょう。お尻が固くなっていれば大丈夫です。