変形性頚椎症

変形性頚椎症とは加齢や外傷による衝撃により、椎間板の弾力、厚みが減り骨棘ができ、神経根や脊髄を圧迫することをいいます。

Q なぜ骨棘ができるのか?

骨棘ができる原因としては、クッションの役割をする椎間板が加齢に伴い潰れ、厚みが失われ、椎骨をつなぐ椎間関節が圧縮されることが原因になります。結果、椎骨どうしのつながりが不安定になるのです。

椎骨を支え強化しようと、増殖性に変化し椎骨のふちにできるのが骨棘です。

骨棘が背中側にでき神経根を圧迫すると、初期症状として肩こり、頚・肩・背中に軽いしびれが見られます。骨棘が大きくなり進行すると、腕・手足のしびれ・脱力感・後頭部の痛みが見られます。

!注意したいケース

骨棘が椎骨動脈を圧迫して血行障害を起こす場合、脳の血流に障害をきたし、めまいを起こすことがあります。

さらに骨棘が脊髄を圧迫することで、排尿障害・歩行障害をきたします。早期発見が大事です。

◇治療

軽度であれば安静にし、温熱療法、内服薬を使用しながら様子をうかがいます。感覚・運動障害、平衡機能・歩行障害が見られる重度の場合は手術を検討します。

年齢を重ねるにつれ、誰しも関節は少しずつ変形していきます。しかし予防はできると思うのです。それには日常生活の姿勢、生活習慣を見直すことが大切です。気になる方はお気軽にご質問ください。

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