強剛母趾

強剛母趾では、偏平足により足のアーチが崩れ、足の親指のMP関節の軟骨が
ぶつかりすり減ることで痛みを起こします。

親指の関節は、他の指と違い中節骨がありません。末節骨と中節骨間はDIP関節、中節骨と基節骨間はPIP関節、中母趾節関節MP関節といいます。

強剛母趾の症状

Lv1親指を上にそらしたとき痛みが強まる
Lv2MP関節の脹れ、痛み、骨のでっぱりを感じる
Lv3骨棘ができ、靴を履く折痛んだり神経を刺激してしびれが生じる
Lv4進行すると足首を前傾しがちになり、アキレス腱炎、足底腱膜炎につながる

強剛母趾の治療

強剛母趾の治療では、局部をなるべく動かさないよう安静にするのが基本です。そして外出の際には、靴にインソールを入れて足のアーチが崩れないようにします。

それでも痛みが強い場合は、関節内にステロイド注射を行います。手術療法では、軽度から中等度の場合、骨棘や軟骨を切除する関節縁切除術を行います。関節軟骨がすり減って、なくなるほど重度の場合は関節固定術を行います。

親指のつけ根に痛みを起こす、痛風との鑑別診断も必要です。

補足

強剛母趾の原因は、外反母趾とほぼ同じです。どちらも始まりは、制限母趾という嚙み合わせが悪い状態から分岐します。

外反母趾では、関節にかかる圧力を逃がそうと親指のつけ根が内側にせり出すのに際し、強剛母趾では関節がロックされ圧力を逃がせないために関節同士が潰され破壊されます。

大事なことは、制限母趾の状態でしっかりとメンテナンスすることです!


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