「呼吸の老化」

院長ブログ

皆様、こんにちは。
普段何気なく行っている呼吸ですが、だいたい1日に何回くらい行っているか、
ご存じでしょうか?

驚くことに、人は1日に約2万回呼吸を行っています。

年齢を重ねることで、体が疲れやすくなる原因として「呼吸の老化」が考えられます。

「呼吸の老化」とは何か?

①肺を動かす筋肉が固くなる

肺には空気を吸うときに肺を膨らませる呼吸筋と、吐くときに肺を縮ませる呼息筋があり、
加齢・姿勢の悪化に伴い、肺を動かす筋肉が硬くなります。

②肺の弾力性がなくなる

肺は膨らんだり縮んだり、ゴム風船のように自分で収縮する性質をもち、
呼吸筋が衰えることで肺の弾力性がなくなります。

その結果

効率よく空気を出し入れするのが困難になり、息を吐いても肺の中に多くの空気が
残ることで新たな空気を取り込むスペースが狭くなり、呼吸が浅くなります。

浅くなった呼吸を回数でカバーしようとすることで、呼吸は速くなります。
呼吸が速くなることで、交感神経が優位な状態が続き自律神経のバランスが崩れ
心と体の不調を招くことになります

呼吸が浅い方を見ていると、肋骨の動きが悪い方が大変多いです。

呼吸をゆっくり行うことで自分の肋骨を動かせるようになりましょう!

まずは、肋骨の下側に両手をあて呼吸を行います
(鼻から息を吸い、口からゆっくり吐く)

鼻から息を吸ったときに、肋骨の下側が横に広がり背中側に動くようであれば
横隔膜がしっかりと働き、よい呼吸ができています。

鼻から息を吸ったときに

肋骨がほとんど動かない、肩が上がる、横にしか広がらない方は肋骨が動かせていないので、

まずは鼻から息を吸い、口からゆっくり吐くことを
肋骨が動くようイメージしながら行ってみて下さい。

1日2万回行っている呼吸を、意識して行う時間を設けてみるのもいいかもしれません。

ゆっくりと深い呼吸を行うことで、副交感神経が優位になりますので、
就寝前がおすすめです!

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